いわき市平・中平窪のお客様宅の施工事例をご紹介します。
今回は、以前施工させていただいたお客様からのご依頼で、畳の表裏返しと縁の交換を行いました。お客様のお宅は、令和元年の水害被害に遭い、その際に丈夫な和紙表「銀白表(#01 銀白色)」を使用した施工を行っていましたが、生活の中で生じた畳の傷みを改善したいというご要望でした。
ご依頼の背景
お客様からのご依頼内容は、ご主人様のご逝去後、仏壇でお線香をあげる際にロウソクのロウが畳にこぼれてしまったとのこと。ロウの処理にアイロンを使用された際、誤って畳の縁を焦がしてしまったため、新しい縁に交換したいとのご依頼でした。現地確認を行ったところ、焦げ跡は約3センチ程度。さらに、和紙表は丈夫で変色は見られませんが、表面が傷んでいる箇所が目立っていました。
畳の痛みの原因と対応策
畳の表面の痛みについてお話を伺うと、奥様が車椅子でご自宅内を移動されていることがわかりました。和紙表は耐久性が高いものの、車椅子による摩耗が長期的に影響を与えていたようです。
畳を新品のように蘇らせるため、表の裏返しを提案しました。これにより、現在使用している面の裏側を表にして敷くことで、まるで新品のような状態を再現できます。お客様もこの提案にご納得され、裏返しと新しい縁の交換を行うことになりました。
使用した畳表と縁
以前ご主人が選ばれた縁、「大宮縁 集(つどい)#2」を今回も使用しました。愛着のあるものをそのまま使用することで、思い出と新しさを両立させることができました。
施工完了後の感想
施工後、奥様から「新品同様になりとても嬉しい」というお言葉をいただきました。和紙表の耐久性がしっかりと活かされつつ、奥様にとって心地良い空間を再現できたことに私たちも大変嬉しく感じました。
長く使用される畳において、表の裏返しや縁の交換はお部屋を美しく保つ大切なメンテナンスです。生活スタイルやご要望に応じて、最適なご提案を今後もさせていただきますので、畳のことでお困りの際はお気軽にご相談ください。
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