畳は日本の暮らしに深く根付いた大切な存在です。長く使われることで傷んでいきますが、新しい畳に交換すると、お部屋が明るくなり、心もリフレッシュされます。今回は、いわき市平にお住まいの80代の女性からのご依頼で、思い出のある畳を新しいものに交換しました。お近くの畳店が閉店してしまい、どこに頼んだらよいかお困りだったところ、当店のチラシをご覧いただき、頼ってくださいました。このブログが畳替えをお考えの方に参考になれば幸いです。
1. 畳替えのきっかけは毛羽立ちとすり切れた縁
ご依頼のきっかけは、長年使ってきた畳の毛羽立ちと縁のすり切れ。打ち合わせでお伺いした際、「昔、あなたのお店は童子町にあったわよね」と懐かしそうにお話しくださいました。当店の歴史を覚えてくださっていることが嬉しく、ますます丁寧な仕事を心がけようと気持ちが引き締まりました。
畳表(たたみおもて)は摩耗が進んでいたものの、畳床の状態はしっかりしていたため、表面のみを交換する「表替え」を提案しました。お客様からは「年齢のため掃除や家具の移動が難しい」とのお話がありましたが、全て当店で対応するとお伝えすると、安心して任せてくださいました。
2. 先代(父)の文字が残る畳床と心を込めた施工
作業に取り掛かると、畳床の裏に先代職人の文字が残っていることに気づきました。方角を記した文字は、まさに先代の手によるものでした。この発見に、代々受け継がれてきた技術と責任を改めて感じ、心を引き締めて施工を進めました。
作業は2日に分けて行い、一日目にまず一部屋を、翌日にもう一部屋を完成させるスケジュールとしました。朝9時に畳をお引き取りし、タンスの裏や畳を外した下も掃除して、お部屋全体を清潔な状態に整えました。今回使用した畳表は、当店で品質の高い「松クラス」、縁は大宮縁フローレンス#210で、美しく丈夫な仕上がりとなりました。
3. 新しい畳の香りに包まれて
夕方の納品後、お客様からは「お部屋がきれいになって、畳の香りが心地よい」と嬉しいお言葉をいただきました。特に新しい畳の爽やかな香りがリラックスできるとお話しくださり、その夜はぐっすりと眠れたとのことでした。心地よい畳の香りにはリラックス効果があり、お部屋全体にさわやかさをもたらします。
畳替えでお部屋をリフレッシュすることで、見た目だけでなく心も晴れやかになります。当店では、お客様のお好みや生活スタイルに合わせた畳替えのご提案を行っていますので、畳のことでお悩みがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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