床上浸水からの再スタート|建具の施工事例

大雨被害からの復興に向けて

いわき市内郷宮町にお住まいの80代の女性から、線状降水帯による大雨で床上浸水に遭われた際のご依頼をいただきました。令和五年九月の豪雨は多くの方に被害をもたらし、この方もまた、畳や襖、障子がすべて使えなくなるという深刻な状況に陥られました。

その後、ボランティアの方々が清掃を行い、建具や畳も一部処分される形となりました。畳は住宅応急修理制度を活用して施工が可能でしたが、襖や障子の新設までは予算が届かず、一年以上が経過してしまいました。それでも、ようやく予算内で新しい建具を製作できることになり、この度、当店で施工と納品をさせていただく運びとなりました。

予算内でできる最適なご提案

今回の施工では、予算を抑えつつも快適に生活できるよう、最適なご提案をさせていただきました。一時はカーテンやロールスクリーンをおすすめしましたが、お客様の「寒さや暑さをしのぐためには、やはり建具が良い」とのご希望を受け、襖や障子の新設を実現しました。

施工内容は以下の通りです:

• 押入れ襖:2枚 × 2箇所

• 両面襖:4枚

• 障子:4枚

• その他、既存の建具調整

お部屋数が多いご自宅でしたが、普段あまり使わないお部屋ということもあり、施工は余裕を持って進めることができました。また、既存の建具で動きが悪く、使いづらかった部分も丁寧に調整し、スムーズに開閉できるようにしました。

ごりん #66

ごりん #54

「これで親戚が泊まりに来られるわ!」

納品時、お客様は長らく不便だったお部屋が蘇ったことに大変喜んでくださいました。「これで親戚や家族が泊まりに来られるわ」と笑顔でおっしゃる姿が印象的でした。また、キツくて困っていた障子も調整したことで動きが良くなり、「ありがとう」とお礼の言葉をいただけました。

日常でなかなか目に見えない部分も、使い勝手を考慮して調整を加えることで、お客様にとってより快適な空間を提供することができたのではないかと思います。

災害後も安心して暮らせる家づくりを

災害後の復興には、時間と予算が必要です。しかし、少しずつでも手を加えることで、住まいは必ず以前の快適さを取り戻すことができます。特に建具や畳は、日本の住まいにとって欠かせない存在です。当店では、どんなに小さなご相談でも親身に対応し、最適なプランをご提案いたします。

「もう何年もそのままで放置しているけど、相談してみたい」という方もぜひお気軽にご連絡ください。少しの修繕でも、お部屋が明るくなり、住み心地が変わることを実感していただけると思います。

いわき市平 一級技能士のいる小野畳店

関連記事

  1. 施工事例:いわき市四倉町の畳表替え

  2. ダイケン市松表 表替え

  3. いわき市四倉梅ヶ丘の60歳代御夫婦のリフォーム事例:ダイケン縁無畳「清…

  4. 施工事例:いわき市鹿島中央台の畳替え

  5. いわき市平下荒川久世原の新規施工事例:築40年前後の70代夫婦からのご…

  6. 施工事例:いわき市常磐の県営住宅での畳施工

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA