畳づくりには、熟練の技術だけでなく、精度の高い機械のサポートも欠かせません。当店では、より高品質な畳をお客様にお届けするため、最新の機械設備を導入し、作業の効率化と精度向上を図っています。今回は、導入した機械について詳しくご紹介します。
1. 畳製作に欠かせない2つの機械とは?
畳を製作するためには、主に以下の2つの機械が必要です。
• 框巻き機(かまちまきき):畳の短い辺を縫う機械
• 両用機(りょうようき):畳の縁を縫う機械
当店では6年前に新しい框巻き機を導入しました。この機械からエアコンプレッサーを使用するタイプとなり、それに合わせてコンプレッサーも導入。さらに、今年3月には20年以上使い続けた両用機が故障。修理も可能でしたが、今後のことを考え、新しい両用機を導入しました。
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この両用機もエアコンプレッサーを必要とするため、機械2台でコンプレッサーを共有する形となり、稼働率が倍増。その為、最近になってコンプレッサーの調子が悪くなり、ついには圧力が上がらない状態に…。
2. 新しいコンプレッサーを導入!作業環境が劇的に改善
そこで、急遽SNSで新しいコンプレッサーを探し、適したものを購入。設置後に稼働させてみると、今までの機械に比べて作動音が格段に静かになりました。
今までのコンプレッサーは運転音が大きく、作業中にラジオの音が聞こえづらいこともありましたが、新しいものに変えたことでラジオの音もしっかり聞こえるようになりました。これにはちょっと感動です。
さらに、コンプレッサーのタンク容量を38リットルから50リットルへ増加させたことで、運転回数が減少し、機械の負担も軽減。結果として、より安定した環境で畳製作ができるようになりました。
AIRSELF-50C 50L
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3. 最新設備でより高品質な畳をお届けします
今回の機械設備の更新により、当店の畳づくりはより精度が高く、効率的になりました。作業環境の向上は、仕上がりの品質にも直結します。
当店では、国産い草を使用した畳をはじめ、さまざまなお客様のご要望に応じた畳をご提供しています。最新の設備と変わらぬ職人技で、これからも「安心して長く使える畳」をお届けしてまいります。
また、同業者の方で機械の導入を検討されている方がいれば、ぜひお気軽にご相談ください。今回の導入経験をもとに、少しでもお役に立てればと思います。
畳の表替え、新調、オーダーメイドのご相談など、いつでもお気軽にお問い合わせください!
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いわき市平 一級技能士のいる熊本県産表専門店小野畳店
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