畳と襖を一度も替えなかった築35年のお宅からのご相談
いわき市平下神谷にお住まいのお客様から、畳と襖のご相談をいただきました。
築35年前後のお住まいで、これまで一度も畳替えをされていなかったとのこと。長年の使用で畳表が破れ、藁床の表面が見えているほど傷みが進んでいました。
襖についても「以前は自分で張り替えたことがある」とおっしゃっていましたが、糊の劣化でところどころ剥がれが出ており、気になる状態に。
今回は「畳替えと襖の張り替えをまとめてお願いしたい」とのご要望で、私どもにご依頼をいただきました。
お客様のこだわりを活かしたデザイン選び
「せっかく替えるならお部屋ごとに雰囲気を変えたい」との奥様のご希望で、襖紙は西の間に「近江 #929」、東の間には「近江 #924」をお選びいただきました。どちらも上品な花柄で、華やかさの中にも落ち着きのある仕上がりになります。
畳縁についてもピンクの花柄「HANA香織 #6」をセレクト。襖のデザインと合わせることで、お部屋全体が統一感を持ち、上品で柔らかい印象に。
また、戸襖のラッチ部分が壊れていて開閉に不便を感じておられたため、新しいものに交換させていただきました。見た目だけでなく、使い勝手の面でも安心していただけるように心がけています。
今回の施工仕様は以下の通りです。

- 畳床:ケナフ床 55ミリ
- 畳表:熊本県産表 松クラス
- 畳縁:大宮縁 HANA香織 #6
- 襖紙:近江 #929(西の間)、#924(東の間)



納品の様子とお客様の声
襖を搬出した後、畳を取り外して採寸作業を行いました。ご主人様が「畳って一枚一枚サイズが違うのですか?」と興味深そうにご覧になっており、「お部屋ごとに寸法を測り、その場に合わせて一枚一枚仕立てるんですよ」とご説明すると、とても納得されていました。
後日、畳と襖を納品させていただくと、奥様からは
「新しい畳って、こんなに青くて香りが良いんですね」
と驚きの声をいただきました。
ご主人様も作業の様子をご覧になりながら、部屋がどんどん明るく仕上がっていくのを見て終始にこやか。最後には「畳も襖も一緒に頼めるから助かりました」と大変喜んでいただきました。
実際に完成したお部屋は、花柄の襖とピンクの畳縁が見事に調和し、上品さと華やかさを兼ね備えた空間に。お客様も「部屋が高級旅館のように生まれ変わった」とおっしゃっていました。

まとめ
今回のように畳と襖を同時に替えると、お部屋全体が統一感のある空間に生まれ変わります。畳だけ、襖だけを直すよりも「見た目」「使い勝手」「香りや心地よさ」すべてが新しくなり、満足感が大きくなるのが特徴です。
私どもは、ただ畳を替えるだけでなく、お客様のご希望や暮らしやすさを大切に考えながら施工をしています。小さな修理からデザインのご相談まで、ぜひお気軽にご相談ください。

いわき市平 一級技能士のいる熊本県産表専門店小野畳店
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