思い切って相談してくださった一件のご依頼
いわき市平にお住まいのお客様より、畳の張り替えについてご相談をいただきました。築20年ほどのお住まいで、1階8畳間と2階6畳間の施工です。
「ずっと畳を新しくしたいと思っていたけれど、どこに相談すればいいのか分からなくて…」とお話しされ、電話帳を見て“近くの畳店”という理由から、当店へお電話をくださいました。
畳替えは、そう何度も経験するものではありません。だからこそ、「こんなことを聞いてもいいのかな」「面倒なお願いだと思われないかな」と不安を感じる方も多いものです。当店では、まずはそうしたお気持ちも含めて、ゆっくりお話を伺うことを大切にしています。
畳の状態を見極め、無理のない施工方法を選択
お打ち合わせに伺い、畳の状態を確認しました。畳床は建材床が使われており、沈みや歪みも少なく、まだ十分に使用できる状態でした。そのため、今回は畳床を活かした「表替え」での施工をご提案しました。
一方、畳表は長年の使用により、表面の割れや縦糸が見えている部分があり、隙間も目立つ状態でした。こうした状況を実際に見ていただきながら、「今回は表替えをすることで、見た目も使い心地も大きく変わりますよ」とご説明しました。

使用した畳表は、当店で特にご相談の多い熊本県産い草の松クラス。耐久性と見た目のバランスが良く、落ち着いた和室に仕上がります。畳縁は大宮縁トラット#110を合わせ、派手すぎず、長く使っていただける組み合わせとしました。



「土日希望」の理由を伺って分かった本当のご心配
お話を進める中で、「できれば土日がいいのですが…」というご希望がありました。
そこで当店から、「差し支えなければ、どうして土日をご希望されるのですか?」とお伺いしました。
すると、畳を納品したあと、ご家族に畳表を拭き上げてもらうつもりでいたとのこと。「自分ではもう難しくて…」と、率直なお気持ちを話してくださいました。
当店では、畳を納品する前に掃除機がけと拭き上げを行い、すぐに使える状態でお届けしています。そのことをお伝えすると、「それなら無理に土日にしなくても大丈夫ですね」と、安心されたご様子でした。


納品時には、「い草の香りが気持ちいいですね」「部屋が明るくなって、思い切って替えてよかった」と喜びのお声をいただきました。畳替えを通して、少しでも不安や負担が減り、気持ちよく過ごしていただけたなら、これ以上うれしいことはありません。

いわき市平 熊本県産表専門店 小野畳店






この記事へのコメントはありません。