子育て世代のお悩みから始まったご相談
今回は、いわき市小名浜にお住まいのお客様からご相談をいただいた施工事例のご紹介です。
築9年のお住まいで、「お子さまが飲み物をこぼしてしまい、畳に匂いが付いて取れなくなってしまった」とのことでした。日々の暮らしの中で起こる、ちょっとした出来事ですが、畳の場合はシミや匂いが気になりやすく、不安を感じられる方も多いように思います。
数ある畳店の中から、スマートフォンで検索し、当店のホームページをご覧になってお問い合わせくださいました。こうしたご縁は、私たちにとっても大変ありがたいものです。
お伺いしたお部屋は6帖間で、約90cm角の半帖畳が12枚敷かれた縁なし畳のお部屋でした。使用されていたのは、天然い草の目積表。すっきりとした見た目で、現代の住まいにもよく合う畳です。
「2枚だけでもお願いできますか?」というご要望
打ち合わせの中で、お客様から「予算の都合で、今回は特に気になる2枚だけ施工してもらえますか?」というご相談がありました。
畳工事は「全部替えないといけない」と思われがちですが、決してそんなことはありません。必要な部分だけ、今できる範囲で整えるという選択も、暮らしに寄り添った大切な考え方だと思っています。
もちろん当店では、部分的な施工も喜んでお受けしています。
お客様の生活やご予算に合わせて、無理のないご提案をすることを心がけています。
縁なし畳(琉球畳)に必要な技術と当店の工夫
一般的に、縁なし畳は「琉球畳」と呼ばれることが多いのですが、実は使われる材料によって特徴が異なります。
ただし、天然い草の目積表を縁なし畳に施工するには、高い技術が必要です。畳表を折り曲げる際、い草が割れてしまうことがあるため、仕上がりに差が出やすい工程でもあります。
本来の琉球畳は、七島イという植物を使った琉球表を使用し、耐久性が高く、力強い風合いが魅力です。一方で、今回のお部屋のように、天然い草の目積表を使った縁なし畳は、なめらかな肌触りと上品な見た目が特長で、香りも良く、住まい全体の雰囲気をやさしく整えてくれます。
目積表と縁付き畳に用いる引目表↓

当店では「ホット織姫」という専用機械で畳表を温め、さらに畳表を柔らかくする専用液「ハイオレールE」を使用することで、い草への負担を抑え、美しく長持ちする施工を行っています。


納品時には「こんなに青くてきれいなんですね」と喜んでいただき、新しい畳の香りにも感動されていました。今回は部分施工のため一時的に色の差は出ますが、時間の経過とともに自然に馴染んでいくことも丁寧にご説明し、安心してお使いいただけるよう心がけました。

いわき市平 一級技能士のいる熊本県産表専門店小野畳店






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