どこへでも駆けつけます!避難先から故郷へ戻るお客様の畳替え事例


被災地域の住宅再生をお手伝いする小野畳店の施工事例をご紹介します。当店では「お客様のご事情に寄り添うこと」を第一に考え、遠方であっても真心を込めてお手伝いさせていただいております。今回は、避難先から故郷へ戻られるお客様のための特別な畳替え工事の様子をお届けします。

10年ぶりの再会 – 空き家になっていた我が家の和室再生


いわき市草木台にお住まいのお客様から心温まるお問い合わせをいただきました。東日本大震災と原子力発電所事故により浪江町から避難されていたそうですが、この度、お仕事の関係で浪江町の自宅に戻る機会が増えるとのこと。「10年以上使っていなかった和室の畳を綺麗にしたいのですが、浪江町まで来ていただけますか?」というご相談でした。
当店「小野畳店」から現場までは約60キロ。浪江町には現在畳店がないというお話を伺い、喜んでお受けすることにいたしました。お客様のお気持ちに応えたい一心で、距離を問わずお伺いしております。


予算と状況に合わせたベストな提案

現地の状況を確認するため、まずは打ち合わせにお伺いしました。10年以上の空き家期間があったため、床材から全て新しくする必要がありました。家の再生に向けて一歩ずつ進めていらっしゃるお客様のご予算も考慮し、中国産の畳表と建材床を使用した施工プランをご提案させていただきました。
長期間使用されていなかったお部屋の畳替えでは、施工後にカビが発生するリスクが高まります。そのため今回は、防カビ剤「太陽の霧」を施工後に散布し、畳の耐久性と快適性を高める工夫を施しました。当店では、単に畳を納品するだけでなく、その後の長持ちのコツや季節ごとのお手入れ方法をまとめた「畳の取り扱い説明書」もお渡ししております。大切な畳を長くご愛用いただくためのアドバイスを心がけています。


故郷の再生を見守る喜び

納品当日は予定時刻に余裕があったため、道の駅なみえで一息つき、復興の象徴であるラッキー公園も見学させていただきました。地域の復興の様子を肌で感じられたことも、私たちにとって貴重な経験となりました。

お客様のお宅に新しい畳を納品すると、「これで安心して部屋を使えます」と大変喜んでいただけました。「遠くまで来てくれてありがとう」というお言葉に、こちらこそ感謝の気持ちでいっぱいになりました。畳は日本の住まいの心。その心を取り戻すお手伝いができたことを誇りに思います。
「今後も何かございましたら、どうぞお気軽にお声掛けください」とお伝えし、帰路につきました。小野畳店は、日々の暮らしに寄り添う畳文化を大切に守り、どこへでも真心を込めてお届けします。お住まいのお悩みやご相談、何でもお聞かせください。

いわき市平 一級技能士のいる畳屋さん 小野畳店

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