ダイケン健やかおもての魅力
皆さまのお住まいで毎日使う畳は、実は見た目以上に過酷な環境にさらされています。食べこぼしや飲み物のシミ、子どもやペットのいたずらによる傷、湿気によるカビなど、気をつけていても予期せぬトラブルが起こるものです。そんな中で近年人気を集めているのが「ダイケン健やかおもて」という和紙を使った畳表です。
従来のい草畳に比べて、日焼けや摩耗に強いのが大きな特長。色あせもしにくく、毛羽立ちも少ないので、快適さが長続きします。さらに汚れに強いことから、ご家庭はもちろん、ペットと暮らす方や、人の出入りが多いお部屋にも向いています。
ただし、どんなに丈夫な素材でも使い方や環境によっては汚れや傷が発生してしまいます。今回は、実際にお客様からよく相談をいただく「汚れ」「傷」「カビ」といったお悩みに合わせて、日常的にできるお手入れ方法をご紹介します。


汚れがついてしまったときの対処法
ダイケン健やかおもては水分や汚れを吸い込みにくい特性がありますが、油性の汚れや濃い液体は放っておくとシミになることもあります。
・水分や飲み物をこぼした場合は、早めに乾いた布で吸い取るように拭き取りましょう。こすらず、トントンと押さえるのがコツです。
・油汚れやクレヨンなどの油性の汚れは、薄めた中性洗剤を湿らせた布で軽く拭き、その後、固く絞った布で仕上げ拭きをします。
・粉類(小麦粉、抹茶、ベビーパウダーなど)が落ちた場合は、掃除機で優しく吸い取ってから、乾拭きするときれいになります。
いずれも強くこすってしまうと畳表の表面を傷めますので、やさしい扱いを心掛けるのが長持ちの秘訣です。
傷やカビが気になるとき
ダイケン健やかおもては比較的傷に強いのですが、家具の重さや鋭利なものが当たると凹みや擦り傷がつくこともあります。また、湿気が多い季節や換気が不十分な環境ではカビが発生することも。そんな時の対処法をご紹介します。
・凹みができた場合は、凹んだ部分に軽く霧吹きで水をかけ、上から布を当ててアイロンを低温であてます。和紙の性質を活かし、元に戻りやすくなります。
・擦り傷については、浅いものであれば掃除機と乾拭きで目立たなくなります。それでも気になる場合は専門業者にご相談ください。
・マンガや筆記用具のインクによる汚れは、消毒用エタノールを布に少量含ませて軽く拭くと落ちる場合があります。ただし、広範囲に擦らず部分的に対処することが大切です。
・カビが発生した場合は、まず乾いたブラシで表面を取り除き、その後アルコールスプレーで殺菌します。水拭きは逆にカビを広げる原因となるので避けてください。

まとめ
ダイケン健やかおもては、お手入れさえ気をつけていれば長く美しさを保てる優れた畳です。従来のい草に比べると扱いやすく、現代の多様なライフスタイルにも寄り添います。特に小さなお子さまやペットがいるご家庭、また清潔感を重視する方におすすめしたい商品です。
私どもの畳店では、施工事例のご紹介や実物サンプルの見学も随時承っています。新しい畳をご検討中の方や、お手入れ方法でお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。畳のある生活がもっと快適で、安心できるものになるよう、心を込めてお手伝いいたします。

いわき市平 1級技能士のいる小野畳店
この記事へのコメントはありません。