■ 40年使われた畳を、思い出を残しながら新しく
いわき市四倉町にお住まいの女性から、8帖の茶の間の畳替えをご依頼いただきました。
ご紹介を通じてのご縁で、以前施工させていただいたお客様のお知り合いです。
長年大切に使われてきた畳は、毛羽立ちやへこみが目立ち始め、「そろそろ替え時かな」と感じられたとのことでした。
現地で畳を拝見すると、40年使用されたワラ床の表面に凹凸があり、畳表が痛みやすい状態でした。
お客様にその点をご説明し、今回は畳床から丸ごと新しく交換することに。
お部屋の床下の状態を確認したところ、乾燥も良好で問題はありませんでしたので、安心して施工に入ることができました。
■ 熊本県産い草の香りと質感を楽しむ畳へ
新しい畳には、次の素材をお選びいただきました。
- 畳床:建材床(55ミリ)
- 畳表:熊本県産表「竹クラス」
- 畳縁:大宮縁 フローレンス #120
熊本県産のい草は、繊維がしっかりしており、色つや・香り・耐久性のバランスが非常に良いのが特徴です。
「竹クラス」は、見た目の美しさと丈夫さを兼ね備え、日常使いの茶の間にもぴったり。
新しい畳の香りに包まれると、自然と気持ちまでリフレッシュされます。
畳縁は、落ち着いた花柄の「フローレンス#120」。上品でやさしい印象に仕上がり、お部屋全体が明るく見えるようになりました。
選定の際には、お客様が「お茶を飲みながらくつろげる雰囲気にしたい」とおっしゃっていたこともあり、この組み合わせがとても良く合いました。
■ 畳がつなぐご縁と、うれしいひとこと
施工当日は朝8時半にお伺いし、既存の畳を搬出・清掃・採寸。

午後から雨の予報が出ていたため、搬入は翌日の夕方に変更しました。
納品時には娘さんも同席され、「一人で搬入されるんですか?」「くまモンのタグは何ですか?」と興味津々。

熊本県産い草の証として、くまモンのQRコードタグが付いていることをお伝えすると、笑顔で「なるほど!」と納得していただけました。
新しい畳を敷き込んだあと、お部屋いっぱいに広がるい草の香りに、「わぁ、気持ちいい」「ピカピカになったね」と喜んでいただけました。
お母様の笑顔を拝見し、こちらまで温かい気持ちになりました。


お部屋には、旦那様の叙勲の賞状や消防団での活躍を写した写真が飾られており、そのお話を伺う中で、実は私自身も消防団員であることをきっかけに話が弾みました。
畳替えを通して、こうして地域の方々とのご縁が広がることを、いつもありがたく感じています。
■ 畳替えをお考えの方へ
「長く使ってきた畳をそろそろ替えたい」
「できれば地元で安心できる畳店に頼みたい」
そんな方には、まず一度お部屋の状態を見せていただくことをおすすめします。
畳床の状態や、い草の品質、縁のデザインひとつで、お部屋の印象は大きく変わります。
私たちは、お客様の“暮らしの中の和”を大切にする畳店として、使う方の思いに寄り添ったご提案を心がけています。
今回のように、熊本県産のい草を使った施工は特に人気です。畳替えをお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

いわき市平 一級技能士のいる熊本県産表専門店小野畳店
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