いわき市小名浜玉川団地の新築住宅にて、縁無半帖畳の施工をさせていただきました。
今回のお仕事は、小名浜の建築会社 大国馬上建築様 からのご依頼です。
最近の新築住宅では、和室のスタイルもさまざまですが、今回は「やはり畳は天然い草が良いですね」ということで、目積表(めせきおもて)という細かい織りの畳表を使った縁無畳を施工しました。
約90cm角の半帖畳を12枚敷き込み、6帖の空間にすっきりとした市松模様が広がる和室になりました。
最近はカラフルな和紙畳表を使ったモダンな畳も増えていますが、天然い草ならではのやさしい香りや自然な風合いは、やはり特別な魅力があります。お部屋に入った瞬間にふわっと広がる香りに、ほっとされる方も多いようです。
新築住宅に多い畳の厚み事情
最近の新築住宅では、バリアフリー設計やプレカット工法の影響もあり、畳の厚みが薄くなる傾向があります。
床との高さを揃えるために、15ミリ〜30ミリ程度の薄い畳が使われることも珍しくありません。
しかし今回は、仕上がりの厚みが60ミリ。
畳屋としては、昔ながらのしっかりした厚みのある畳は施工もしやすく、仕上がりも安定するため、とてもありがたい現場でした。
見えない部分ですが、畳の厚みは踏み心地や耐久性にも関わる大切なポイントです。
長く快適に使っていただくためにも、こうした部分にはしっかりこだわりたいところです。
縁無半帖畳は職人も緊張する仕事
畳屋になって34年になりますが、新築の現場というのは、やはり毎回緊張するものです。
畳は、部屋の寸法を測ってから工場で製作し、完成したものを現場に納めます。
つまり、現場で微調整をすることがほとんどできません。
そのため、
- 採寸
- 畳の製作
- 現場への納品
このすべてがぴったり合って、初めてきれいに納まります。
特に今回のような縁無半帖畳は、一般的な縁付き畳よりも施工難易度が高く、誤差が目立ちやすい畳です。
「きれいに収まるだろうか…」と毎回ドキドキしながらの作業になります。
今回も、建築主様と建築会社の社長様が見守る中での施工でしたが、無事ぴったり納めることができました。


天然い草の香りにほっとする和室
完成後の写真を見ると、畳の色が少し違って見える部分があります。
これは畳表の向きによって光の当たり方が変わるためで、同じ畳表でも濃淡が違って見える現象です。
縁無畳では、この**光の陰影(市松模様)**がとても美しく、落ち着いた和室の雰囲気を作ってくれます。
畳を納めていると、建築主様から
「やっぱり、い草の香りは癒されますね」
という言葉をいただきました。
この瞬間は、畳屋として本当にうれしいひとときです。
新しい畳の香りに包まれたお部屋で、ゆったりとした時間を過ごしていただけたらと思います。
これからも、ひとつひとつの現場を大切にしながら、安心して任せていただける畳店でありたいと思います。
畳の張替えや新調をご検討の際は、どうぞお気軽にご相談ください。


いわき市平 小野畳店






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