普段の手入れは「掃除機」と月1回の「拭き掃除」でOK
掃除機編
日頃の掃除は、週に数回のペースで行う方が多いと思います。
掃除機のかけ方にはコツが2つあります。
①「畳の目に合わせて掃除機をかける」ことが大事です。一列一列ゆっくりとかけると更に良いです。
畳の目に逆らって掃除機をかけてしまうと、畳が傷む・ささくれができるなど老朽化の原因となるので注意が必要です。
② 1畳ごとに40秒~60秒ほど時間をかける
アレルゲン対策に効果的といわれているので、目安にしてくださいね。
※アレルゲンはカビやダニのことを指します。
拭き掃除編
普段の週数回の掃除機に合わせて、月一回は畳を拭き掃除しましょう。
拭き掃除で最も注意する点は、「乾拭きで拭く」ことです。
畳は、水分を吸いやすい性質があるので、濡れたタオル、モップなどで吹いてしまうと畳特有の光沢・色が失われてしまいます。
しかし、乾拭きでも落ちない汚れが出た場合は「硬く絞ったタオル」などで拭くのはOKです。
その際は、十分な換気をしましょう。畳が乾く工夫をすれば問題ありません。
これで安心!おすすめの湿気対策
畳の一番の敵は「湿気」です。
い草が湿気を多く吸収してしまうと、ダニやカビの原因となります。畳の老朽化の一番の原因と言われています。
風通しをよくして湿度を下げる
カビが発生する要因には、「栄養」「水分」「温度」「酸素」などがあります。そのうち、どれか1つでも抑えることができれば、発生をしっかり防げます。
また、カビは湿度60%以下になると発育が難しくなると言われているので換気はとても効果的なカビ対策の一つと言えます。
寝室なら布団のお手入れをこまめに
人は寝ている時多くの汗をかきます。健康な大人でコップ一杯分の寝汗をかくと言われています。
寝汗は生理現象です。防ぐことは不可能なので、汗をかいた後の布団のお手入れをこまめにすることが重要になります。
布団は天日干し&布団乾燥機を定期的に行い、布団の中の湿気を逃すようにしましょう。
よくありがちな事例として、布団を敷きっぱなしにしてしまう人が多いです。カビにとって最高の条件を作り出してしまうので気を付ける必要があります。
もしもカビが発生したら?
- 消毒用アルコールをスプレーし20分程放置
カビ全体に消毒用アルコールを吹き付けたら、まずはカビと馴染ませるために時間を置きます。カビの根までアルコールの殺菌作用が働くため、カビを除去しやすくなります。 - 歯ブラシで畳の目のカビを取り除く
使い古しの歯ブラシで畳の目に入り込んだカビを掻き出します。このとき、あまり力を入れてほじくりだすようにしてしまうと畳を傷めてしまうので、優しくこするようにしてください。 - カビが取れるまで2と3の作業を繰り返す
- 黒カビには重曹をふりかける
黒カビの発生によって畳が黒ずんでいる場合は、重曹を粉のままふりかけましょう。その上から消毒用アルコールを吹き付けて歯ブラシで優しくこすってください。 - 再度アルコールスプレーをして乾拭きする
カビを除去し終えたら、カビの生えていた箇所に消毒用アルコールを吹き付けましょう。そのあとは仕上げに雑巾で乾拭きします。このとき畳の目に沿って拭けば畳の目の隙間まで消毒作用が行き渡りやすくなります。 - 乾燥させる
部屋の窓を全開にして換気を行ったり・部屋で乾燥機をかけるなどとにかく乾燥をさせて畳を乾かしてください。
どうしてもカビが取れない時は?
掃除をしてもどうしてもカビが取れない場合や、畳一面に黒カビが広がっているという場合は、思い切って畳の表替えをするのがおすすめです。
畳のプロにお任せいただければ表替えですぐ解決いたします。
新しい畳表に張り替えて今回紹介したお手入れ方法を実践していけばきれいな状態が保てること間違いなしです。