琉球畳

琉球畳の特徴を踏まえ、特に注目される縁無琉球畳に焦点を当ててみたいと思います

A 地元の風土が育む琉球畳

琉球畳の魅力の一端は、畳表に使用される草にあります。大分県国東市で栽培されている七島イは、地元の気候や土壌に恵まれた環境で育まれ、その質に優れています。年間約3000枚の生産数を誇り、10名の生産者が慎重に手をかけ、琉球畳としての品質を追求しています。

B 天然い草の風合い、目積織で映える

琉球畳はその伝統的な製法を踏襲しながらも、新しいアプローチも受け入れています。目積織(琉球表風)に天然い草を織り込むことで、畳の表面には独特の風合いが生まれます。手仕事で丁寧に織り上げられた琉球畳は、その繊細な模様と風合いが空間を彩ります。

C 伝統とモダンが調和する:和紙表と縁無琉球畳

琉球畳の素材として使用される和紙表も、新しいアイデアとして取り入れられています。和紙表を使用した縁無畳(琉球畳風)は、その上品でシンプルなデザインが特徴で、畳文化の新たな一面を見せてくれます。伝統とモダンが調和した縁無琉球畳は、ユニークな空間演出を可能にします。

まとめ:自然の美と職人技の調和

写真の1 大分県国東市の七島イを使用した琉球畳です。(経年劣化して褪色しています)

写真の2 熊本県産い草を目積織に織った表です。

写真の3 和紙表の目積織に織った表です。

写真の4 熊本県産い草の一般的な表です。

私達畳店では写真の1を琉球畳と認識しております。前にも述べましたが生産数が少ない為、高価で入荷待ちになります。

一般の皆様は写真2 または写真3の表を縁無に加工した畳を琉球畳(縁無=琉球畳)と認識されておられる場合がよく有ります。詳しくはお近くの畳店に問い合わせ下さい。

縁無琉球畳は、大分県の風土と職人技が交じり合い、自然の美を感じさせる逸品です。天然い草や和紙表を用いた斬新な取り組みが、琉球畳を現代のライフスタイルに調和させ、新たな魅力を引き出しています。伝統と革新の共存、ぜひその美をご自身で体感してみてください。

一級技能士のいる熊本県産畳表専門店 いわき市 小野畳店

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