和室の畳は年月とともに色が変わり、表面が傷んでしまいます。でも、表替えをするだけで驚くほど美しく、快適に生まれ変わることをご存じですか?今回は、お得意様のご紹介でいわき市平下神谷にお住まいのご夫婦からご依頼いただいた畳の表替え施工をご紹介します。
1. 40年間交換なしの畳、ついに表替えへ!
今回ご依頼くださったのは、築40年のご自宅にお住まいのご夫婦。「来月に来客があるので、その前に畳をきれいにしたい」とのことで、ご相談をいただきました。
拝見すると、二階の8.6帖の2部屋は、一度も畳を交換したことがない状態でした。しかし、二階ということもあり、畳はよく乾燥していて、床材の状態も問題なし。そこで、新しい畳に入れ替えるのではなく、「表替え」をご提案しました。
畳の表替えとは、畳床(芯の部分)はそのままにして、表面の畳表(い草)を新しいものに張り替える方法。床材がしっかりしている場合は、表替えをするだけで畳の美しさと快適さが戻ります。
2. 施工の流れとお客様の反応
表替えには、熊本県産の「梅クラス」の畳表を使用。国産い草ならではの美しい色合いと香りが特徴です。畳縁(へり)は、大宮縁の「暮四季(くらしき)#330」をお選びいただき、和室に落ち着いた上品な雰囲気をプラスしました。
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作業は2日間にわたり、一部屋ずつ施工しました。朝8:30に伺うと、お客様から「えっ、一人で運ぶんですか?」と驚かれましたが、「はい、一人で搬出しますので大丈夫ですよ」とお伝えすると、安心されたご様子でした。
施工が完了し、新しい畳が敷かれたお部屋を見た奥様は、「青畳ってこんなにきれいなのね!」と感動。い草の香りが広がるお部屋に、「来客が来るのが楽しみになったわ」と、とても喜んでいただけました。
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3. 施工後のひと工夫と、お客様からの新たなご相談
施工が終わった後は、畳についているQRタグの説明もさせていただきました。これは、畳の生産地や品質が確認できるもので、お客様も「それなら、そのままつけておきます」と安心されていました。
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また、畳の運搬時にどうしても廊下や階段に細かいホコリが落ちてしまいます。そのため、最後に掃除機をかけて、すっきりと清掃。お客様にも「きれいにしてくれてありがとう」と喜んでいただけました。
さらに、施工後に奥様が名刺の裏をじっくり見ながら、「障子やクロスの張り替えもやってるのね?」とご質問。「はい、お困りごとがあれば何でもご相談ください」とお伝えすると、「今度お願いするかも」と、新たなご依頼につながる可能性も!
まとめ
今回の施工では、40年間そのままだった畳を表替えすることで、お部屋の雰囲気が一気に明るくなりました。お客様にも「新しい畳って、こんなに気持ちいいのね」と喜んでいただき、私たちも嬉しい限りです。
畳の交換や表替えを検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。お部屋に合った最適なご提案をさせていただきます!
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いわき市平 一級技能士のいる熊本県産表専門店小野畳店
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