畳の表替えで介護施設に笑顔を届けた話|いわき市の畳店が取り組むボランティア施工事例

痛んだ畳が気になって、いてもたってもいられなかった
いわき市若葉台にある、母がお世話になっている介護施設を訪ねたときのことです。
玄関先に置かれた畳敷きの椅子が目に入りました。長年の使用でずいぶん傷んでおり、畳職人として正直、見過ごすことができませんでした。「こんな状態の畳を見て、畳って古くなるとみすぼらしいな、と思われてしまったら悲しい。せっかくなら、畳の良さを感じてもらえる状態にしたい」——そんな思いから、ボランティアとして表替えをさせていただくことにしました。

こだわりの畳で、介護施設に「本物の畳」を
仕上げにはしっかりとこだわりました。

畳表には熊本県産市松模様が美しい市松表を使用し、縁(へり)には大宮縁の「集(つどい)」を合わせました。上前と下前で縁の種類を変えることで、より表情豊かな仕上がりに。
納品後、施設のスタッフの方が「こんな高級な畳は見たことがありません」と驚いてくださったのが、何より嬉しかったです。
その際、奥の部屋にもう2枚、傷んだ畳があることを教えていただきました。「あちらの畳を綺麗にするには一枚幾らくらいかかりますか?」とご相談をいただき、それならばとこちらも一緒にきれいにさせていただきました。
奥の2枚には、熊本県産の畳表を使用。縁には遊び心を添えて、大宮縁の「鯔背(いなせ)」の2色をそれぞれ合わせて仕上げました。粋でありながら温かみのある、施設の雰囲気にぴったりの縁柄です。

「わあ、すごくきれい!」——職員も利用者も笑顔に
納品の日、新しい畳をご覧になった職員の皆さんが「わあ、すごくきれい!」と声を上げて喜んでくださいました。「こんなおしゃれな縁もあるんですね」と、目を輝かせていただいたのも印象的でした。
さらに嬉しかったのは、施設をご利用されている方々からの言葉です。「畳の上にいると癒される」「い草の香りが気持ちいい」——そんなご感想をスタッフの方を通じて伝えていただきました。
畳には、空間をやわらかく整え、香りで心をほぐす力があります。特に毎日をその場所で過ごされる方にとって、足元の畳一枚が、日々の心地よさに直結します。きれいになった畳が、少しでも皆さんの毎日に温もりをもたらしてくれたなら、畳職人としてこれほど嬉しいことはありません。
畳の表替えや張り替えについて、「うちの畳も気になっているけれど、どこに頼めばいいかわからない」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。畳のことなら、どんな小さな疑問もお答えします。

いわき市平 熊本県産表専門店 小野畳店

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