畳の香りのもとになる「い草」。実はその産地が、今静かな岐路に立たされていることをご存知でしょうか。先日、い草の一大産地である熊本県八代市へ、刈り取りのお手伝いに伺ってきました。今回は、その時に感じたことを、皆さまにお伝えしたいと思います。
い草の里・八代で見た、農家さんの日々
熊本県八代市は、畳表に使われるい草の産地として知られています。しかし平成元年には5,000件以上あったい草農家は、現在では220件前後にまで減ってしまいました。
朝早くから夜遅くまで、涼しい時間帯を選んで行われる刈り取り作業は、想像以上の重労働です。しかも、い草は刈り取っただけでは終わりではありません。丁寧に畳表へと織り上げて、ようやく農家さんの収入になります。手間ひまかけてこそ、あの美しい畳表が生まれるのだと、あらためて実感しました。

熊本地震で見えた、産地の厳しい現実
刈り取りから帰った数日後、熊本地震が起こりました。私がお世話になった農家さんも、ご自宅が全壊し、避難所での生活を余儀なくされたそうです。それでも「倉庫と工場はなんとか直りそうだから、これからも畳表を織り続けたい」とおっしゃっていた姿には、頭が下がる思いでした。

一方で、SNSを通じて他の農家さんの状況を見ると、倉庫が倒壊したり、織り機が壊れてしまったりと、大きな被害を受けたところも少なくありません。これを機に、い草づくりから離れてしまう方が出てくるのではないかと、とても心配しています。
産地を守るために、私たちができること
私たち畳店にできる、一番身近な応援の形は「八代産のい草を選び、使い続けること」だと考えています。当店にご依頼くださるお客様も、熊本県産の畳表を選ばれる方がとても多くいらっしゃいます。

今後は、キャンペーンの実施や、い草ほうきの販売収益の一部を義援金として農家さんへお届けするなど、一度きりではなく、長く続けられる形での応援を考えています。畳表の産地がなくなってしまえば、私たちが「本物の畳」をお届けすることも難しくなってしまいます。皆さまにも、い草や畳表がどのようにして作られているのか、少しでも知っていただけたら嬉しく思います。
畳の張り替えや、い草についてのご質問など、どんな小さなことでもお気軽にお問い合わせください。私たちは、皆さまの暮らしに寄り添いながら、産地の想いも一緒にお届けしてまいります。
📞 お電話でのお問い合わせ:0246-22-6043
💬 LINE公式アカウント:https://lin.ee/xYCJ9lE
🌐 ホームページ:https://ono-tatami.com
📍 住所:いわき市平字愛谷町4丁目4-8 Googleマップで見る







この記事へのコメントはありません。