畳を長年使っていると、「そろそろ替えたほうがいいのかしら?」「畳の床(畳床)も寿命があるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。 実は、畳の床材にも寿命があり、一般的には30〜40年が交換の目安とされています。
今回ご紹介するのは、いわき市石森にお住まいのご夫婦からのご依頼。 以前、平成21年に畳の表替えをされたお宅ですが、今回は「床材ごと交換したほうがいいのかしら?」とご相談をいただきました。
畳の床材は交換が必要?診断の結果…
お客様は、当店からの早割ハガキをご覧になりご連絡くださいました。 さっそくお宅へ伺い、畳の状態を診断。 すると、畳の表面(畳表)だけでなく、床材(畳床)も寿命を迎えていることがわかりました。
畳床の寿命は30〜40年
畳床は長年使うことで、凹凸ができたり、柔らかくなりすぎたりすることがあります。 そのため、「表替えだけで済ませるか」「畳床ごと新調するか」は、畳の状態を見て判断することが大切です。
今回のお客様の畳床は「藁床(わらとこ)」で、長年の使用による凹凸がありました。 このまま表替えをしても、新しい畳表がうまく馴染まず、毛羽立ちやすくなってしまいます。 そこで、畳床の交換をご提案しました。
硬すぎず、柔らかすぎず。快適な畳床を提案
「新しい畳床はどんなものがいいの?」とお悩みの方も多いですが、今回は “ケナフ床” をご提案しました。
ケナフ床とは?
一般的に、畳床には以下のような種類があります。
1. 建材床(硬めで耐久性があるが、足あたりがやや固い)
2. 藁床(クッション性があるが、経年で凹凸ができやすい)
3. ケナフ床(藁床の柔らかさに近く、長持ちしやすい)
お客様のお宅では、「建材床だと少し硬すぎるかも…」ということで、 足あたりが柔らかく、藁床の感触に近いケナフ床 を採用することになりました。
また、畳表には 熊本県産の特撰クラス を使用。 さらに、畳縁には 大宮縁 トラット#110 をお選びいただきました。

施工当日の流れとお客様のご感想
施工は2日間にわたり、一部屋ずつ行いました。
1日目・2日目の流れ
• 8:30頃:お宅へ伺い、既存の畳を搬出
• 床の清掃・採寸:新しい畳がぴったり収まるように、正確に測ります
• 15:00頃:新しい畳を納品し、清掃して完了
畳を敷き終えた後、お客様から 「こんなに綺麗になるのね!」 と驚きのお言葉をいただきました。 さらに、畳の香りを楽しみながら 「グッスリ眠れたわ!」 との嬉しいご感想も。
やはり、新しい畳の香りは気持ちが良いものです。 青畳で寝転がると、心も体もリフレッシュできますよね。


畳替えのタイミング、迷ったらご相談ください!
「畳の表替えだけでいいのか、畳床ごと交換すべきか…」と迷われる方は多いですが、 30年以上使った畳は、畳床の交換も検討するのがオススメです。
当店では、 お客様のお宅の畳の状態をしっかり診断し、最適なプランをご提案 いたします。 「そろそろ畳替えかな?」と思ったら、ぜひお気軽にご相談ください!

いわき市平 一級技能士のいる熊本県産表専門店小野畳店
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