いわき市郷ヶ丘で縁無畳を新調|清流ちゅら〈黄金色〉で趣を活かした4.5畳の施工事例

いわき市郷ヶ丘の築約20年のお住まいにて、縁無畳の新調と障子の貼替をご依頼いただきました。
お部屋は、背の高い障子に囲まれた4.5畳の落ち着いた和空間です。以前は、藁床に七島イの琉球表を使用した、こだわりの畳が敷かれていました。今回は、その印象や温かみをできるだけ損なわず、これからも気持ちよくお使いいただける畳をご提案しました。
前回は障子貼替の施工事例をご紹介しましたので、今回は縁無畳の施工についてお伝えします。


希少な七島イの風合いを大切に
七島イの琉球表は、独特の力強い表情と、さらりとした質感が魅力です。一方で、生産量が限られており、年間の生産は約1,000枚程度といわれる貴重な畳表でもあります。そのため、価格や入手のしやすさも含めて、畳替えの際にはじっくりご相談いただくことが大切です。
お客様にも現在の状況をご理解いただいたうえで、代替となる畳表としてダイケン健やか表の「清流カラー」と「清流ちゅら」をご検討いただきました。
色合いや質感を実際に見比べながらお打ち合わせを重ね、これまでのお部屋の趣に近い「清流ちゅら〈02 黄金色〉」をお選びいただきました。明るすぎず、やわらかな黄金色は、障子や木部とも自然になじみ、和室全体を上品に引き立ててくれます。


お部屋に合わせた畳床選び
畳表だけでなく、畳床との組み合わせも、仕上がりの美しさや使い心地に関わる大切なポイントです。
今回は、健やか表と従来の藁床との相性を考慮し、建材床で施工しました。畳表の特徴を活かしながら、すっきりとした納まりになるよう、一枚ずつ寸法を確認して仕上げています。
琉球畳は、畳の縁がない分、畳同士のすき間や角の納まりが目立ちやすい畳です。そのため、お部屋の形や柱まわりの状態を丁寧に測り、畳を敷いた後の見た目まで考えて製作することが欠かせません。
障子も畳も新しくなったお部屋をご覧になり、「部屋が明るくなって、また気持ちよく過ごせそうです」と喜んでいただけました。大切にされてきた和室を、これからの暮らしにも心地よくつなげるお手伝いができ、当店としても大変うれしく思います。


同業者向け:清流ちゅら施工時の工夫
今回使用した清流ちゅらは、当店では初めての施工でした。清流カラーと比べると厚みがあり、表面にも立体感があります。七島イの琉球表に近い、しっかりとした風合いが特徴です。
目の幅も、清流カラーが約5mmであるのに対し、清流ちゅらは約10mmです。当店のホット織姫(表折り曲げ機)では、清流カラーを一分小で施工してきましたが、清流ちゅらは丈・幅ともに一分半小で納めました。
施工方法は畳店ごとに異なり、一分小でしっかり張る方法や、一分半小で表の硬さとのバランスを取る方法などがあります。今回は実際の表の状態を確認しながら調整し、無理なくきれいに納めることができました。上前は山の経糸の上で折り、厚みがある表ながら折り曲げ作業も良好でした。
なお、清流ちゅらは経糸が麻のため、施工中は表がほつれないよう、取り扱いに十分注意する必要があります。新しい材料だからこそ、施工経験や情報を共有しながら、よりよい仕上がりを追求していきたいと思います。

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