畳替えで見えない部分まで丁寧に|いわき市・創業110余年の小野畳店が行う「表替え」の工程とこだわり

畳替えの流れ|お客様のお宅から工場へ

畳替えのご依頼をいただくと、まずお客様のお宅から畳をお預かりし、当店の工場へ運びます。工場でいちばん最初に行うのが、古い畳表を剥がす作業です。

Q. 畳替え(表替え)とは何ですか?
A. 畳の芯材(畳床)はそのまま使い、表面の畳表(イ草のござ部分)を新しいものに取り替える作業です。畳表は国産のイ草、特に熊本県産が人気で、当店でもよくご注文をいただきます。

見えない部分こそ丁寧に|チリ・ホコリを取り除きます

古い畳表を剥がすと、畳表と畳床のあいだには、長年のチリやホコリがたまっています。普段の暮らしでは、まず目にすることのない部分です。

当店では、このチリやホコリを掃除機で吸い取ったり、エアブラシで吹き飛ばしたりして、きれいに取り除いてから新しい畳表を縫い付けています。

また、長年敷かれてきた畳は、どうしても多少の湿気を含んでいます。そこで、天気のよい日を選んで施工し、工場の壁に畳の裏面を立てかけて、日光浴をさせています。お日様の力でさっぱりと乾かすことで、新しい畳表を気持ちよくお使いいただけます。

Q. 畳替えは、どんな日に行うのがよいですか?
A. 湿気を飛ばしやすい、天気のよい日がおすすめです。当店では天候を見ながら作業日を調整しています。

納品前の仕上げ|染土をていねいに拭き取ります

新しい畳表の表面には、「染土(せんど)」が付いています。染土とは、イ草の乾燥と保護のために使われる天然の土で、泥染めによって表面をコーティングし、均一に乾燥させる役割があります。

納品前には、この染土を掃除機で吸い取り、さらに乾いたタオルで一枚一枚乾拭きして取り除きます。お届けしたその日から、気持ちよくお部屋でお過ごしいただくための仕上げです。

こうした工程は、先代から受け継いできた「手を抜かない」という姿勢そのものです。お客様の目には直接触れない部分ですが、きれいになった畳をお届けし、「気持ちよくなったわ」「頼んでよかった」とお言葉をいただけることが、私たちの仕事のやりがいになっています。

天気のよい日は、お店の前で畳が日光浴

最近は、天気のよい日に畳を店先に並べて日光浴させています。店の前を通る方が、ちらりと見てくださることもあり、「意外と、よい宣伝になっているかな」と、ひそかに思っています。いわき市内をお通りの際は、ぜひ気軽にのぞいてみてください。

畳のことなら、小さなお悩みでも構いません。「うちの畳はまだ替えなくてもいいかしら」「どのくらいの費用になるの?」といったご相談も、お気軽にどうぞ。同業者の皆さまとの情報交換も歓迎しています。

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